映画「君の名は。」を観てきた。うーん、ちょっと微妙…

ガラぽんです。
ようやく映画「君の名は。」を観てきました。

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率直な感想では「う~ん?……微妙……」です。

新海ファンのみなさん、すみません。こき下ろしに入るかもしれません…

この映画、家族でバラバラに観に行っていて、僕が最後に観ました。
嫁の感想を聞いていたのですが、「大人としては物足りない」でした。
その意味がよくわからなかったのですが…

今回観てきてわかりました。確かに足りないですね~~~~~~~~余韻が(´Д`;)
この映画、何を目指したものなのかな…
感情のぶつかり合いを目指した恋愛映画なのか、それともスリリングなエンターテイメント的な展開を目指した映画なのか…
どちらともつかず、中途半端な印象になってしまった…
107分という短さもいけないのかな?

とにかく、足りないのは「余韻」と「説明」です。

周りで見ていた人たちで涙を流していた人は実際は少ないです。
ストーリー展開についていけてないというか、内容展開の速さについていけない人が非常に多かったようです。
嫁は「説明不足」と言っていました。
時間がずれているのに、何年経ったのかとか具体的にわからないから、画面とか雰囲気からとか読み取る必要があります。
でも展開が早くて読み取ろうとしている間に進んでしまう…
これでは脱落してしまう視聴者がでてきます…
小説を読んでる僕は、「はしょってるな~~~」とホント驚きました。
どうしてこうなってしまったのか。小説はすごく丁寧に書いてあるのに…
様々な人の手を経て作ってるのだからわからないわけではあるまいに。

また、感情の描写が足りない。のが問題です。
映像なので非常にそこは難しいのですが、カメラワークを使ったり、間を使うことでより感情を高めることはできると思うのです。
たとえば涙一つ流すにしても、顔のアップだけでだーっと流すのではなくて、目にだんだん浮かんでくる涙をアップにして、そして頬を伝う涙をアップにして…、首元を伝う涙をアップにして…横顔を入れて…など。
余韻をもっと残さないと、視聴者が釣られて涙が出てくる前に次の場面に即座に行ってしまったらお客さんの感情の盛り上がりが上がりきる前にしぼんでしまいます。
そのような表現不足とも思える場面が多いなと思いました。

よって、

・「説明が足りなくて理解しようとしている間に次にいってしまうなど、駆け足過ぎる流れ」
・「恋愛ものとするには感情の盛り上がりの演出が足りない。」

ということから、せっかく感情がぶつかり合う壮大な恋愛ストーリーが「何か物足りない」「盛り上がりきらない」ものになってしまっているのです。
そこはジブリのほうがやっぱ巧者やな…(^_^;)

でもこれがね、ホント、小説版ではそこの部分は全部クリアしているんですよ。
この人、本業はアニメ映画監督じゃなくて、ファンタジー小説家なんじゃね?と思うほど、キャラクターの描写も話の組み立ても小説では丁寧なのです。
はっきりいって小説版での余韻を残せれば、ほとんど完璧な出来になると思うんです。
なのに、なぜ映画ではこれほどはしょる形になってしまったのかがとても疑問に思います。
そのあたりは…インタビューにあるわけないですよね…皆絶賛してるのに…この映画(´∀`;)

勝手な憶測ですが、ひょっとしてハイテンポにしないと間延びしてお子様たちは飽きるかも…とかいう考えがあるのかな~

でもそんなことは心配ないと思うんですよ

スゴク昔むか~しの話になるのですが…
CX(フジテレビ)系の少年漫画系アニメというのは、この余韻というのをものすごく重視してました。
いや、重視というか単に話が原作に追いついてしまうのでしつこくしつこく引き伸ばすテクニックのひとつにしていただけなんですけども…
けれどもやはりそのしつこい感情表現というのが日本人の嗜好に合っていたのか、フジテレビのアニメは独り勝ちしていましたね。
子供たちも夢中だったので、間延びして子供が飽きるかもというのは間違いだと思います。
むしろしつこいくらいのほうが子供はついてきます。こどもはしつこく同じ遊びを繰り返す。大人のほうがよほど飽きっぽいと僕は思います。

たとえばドラゴンボールZで悟空がスーパーサイヤ人に目覚めるとこなんか、「クリリンのことか~!」に何十分使ったよ…星全体を揺らすことで悟空の怒りと悲しみを表現するという熱の入れようでした。
もちろん、マンガはそこまでの丁寧な描写はありません。
でもそれが名場面としてものすごく鮮烈な印象を日本中に与えました。
マンガを超えて、独立したアニメの名場面となっています。

このころのフジに負けじと日本テレビがシティハンターやきまぐれオレンジロードなど少年ジャンプのマンガをアニメ化したのですが、日本テレビはクールスパンで区切ることを重視したのか、駆け足すぎました。マンガを読んでいた人はみな「はしょり過ぎ!」と思ったんじゃないかと思います。
逆にマンガに対して表現が足りず。
結局、日本テレビのジャンプのアニメは視聴率が全くフジに追いつかなかったと思います。当時は。
多分日本テレビは作品力の差、と思ったかもしれませんが、フジがアニメ化したなら評価は変わっていたと思います。
キャプテン翼なんかはオーバーヘッドの滞空だけで30分の枠が終わってしまう(オーバーヘッドの間中回想する。)とか、アホみたいな作り方してましたが、それでも視聴率的に圧倒的に支持されました。
新海監督も含め、私らそんな「過剰表現」といえるくらいの表現に感化されてる世代のはずなんですがねえ…

うーん、やっぱどうしても1時間45分程度にまとめなくちゃならなかったのかなあ…
これだと、正直ゲームムービーあたりのほうが盛り上がる作品が多いように思うんだけど…

まあ、非常に優れた映画なんですけどね、新海監督と同じく、昔ゲーム業界に携わっていた人間として欲を言えば、の評です。
でもこういう辛辣な評価もある程度でてくるのはいいことだと思いますけど。
偉大な監督は辛辣な評価も次の映画に活かして形にしていってくれると思うので(^^;)

あ、小説はすごく良いですよ。映画見て、うちの嫁のようにいまいち物足りない、と思った方は小説版もできたら読んでください。
まあ、映画見て買うほどでもない、と思われたら図書館に置かれるまで待ったらよいかと(´Д`)

P.S.
映画だけを見るのなら、この映画は2回以上見ないといけない映画です。
なんだかんだ言って小説でハマったのでDVDが発売されたら買ってしまいそう…(^_^;)
何回でも見たいシーンがいくつもある映画ですから…

P.S.2
今回の映画、映画の中で奥寺先輩、喫煙しちゃったんだけど、このシーンって小説ないのよな…(^_^;)
これがあって海外での評価大丈夫なのかな?
タバコシーン、モザイクがかかる国とかあるんだけど…
アメリカで先行上映会やるのなら、特にこういうとこに気をつかったほうが良いと思うのだが…

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